次亜塩素酸水について



人の体内でも生産される次亜塩素酸とは

厚生労働省が示す「次亜塩素酸水」について解説します。

厚生労働省は次亜塩素酸水を「次亜塩素酸ナトリウムとの同義性」を説明すると共に、細菌やウイルスに対して殺菌効果のある除菌水(食品添加物)として定めています。

2002年 成分規格された次亜塩素酸水(食品添加物)

厚生労働省が定める次亜塩素酸水とは、殺菌科の一種であり、食塩水(塩化ナトリウム水溶液)や塩酸(いわゆる酸)を電気分解する事により作られる「次亜塩素酸」を主成分とする水溶液の事を示します。

厳密には電気分解での製法やpH値・有効塩素濃度が厚生労働省により定められており、その違いにより強酸性・弱酸性・微酸性の次亜塩素酸水に分けられます。
※漂白剤として有名な「次亜塩素酸ナトリウム(アルカリ性)」とは違い「次亜塩素酸水」は酸性であり、食品添加物として厚生労働省により認可されておりその安全性が検証されております。

厚生労働省の報告文書においては、以下のとおり定められています

抜粋して説明しますと、液体中に含まれる有効塩素濃度の割合やpH値によって次亜塩素酸水は3つに分類されます。(pHは0~14まであり、pH7が中性で、pH値が低いと酸性に傾き、pH値が高いとアルカリ性になります。)

  • 強酸性次亜塩素酸水
    水溶液中に含まれる有効塩素濃度は、20~60ppm(0.002%~0.006%)でPH2.7以下のものです。

  • 0.2%以下の塩化ナトリウム水溶液(食塩水)を有隔膜電解槽で電気分解して得られます。

  • 弱酸性次亜塩素酸水
    有効塩素濃度が10~60ppm(0.001%~0.006%)、PH2.7~5.0となります。

  • こちらも、0.2%以下の塩化ナトリウム水溶液(食塩水)を有隔膜電解槽で電気分解して得られます。

  • 微酸性次亜塩素酸水
    有効塩素濃度 50~80ppm(0.005%~0.008%)でPH5.0~6.5の範囲の水溶液です。

  • 製法は、3%以下の塩酸及び5%以下の塩化ナトリウム(食塩)を含む水溶液を無隔膜電解槽で電気分解して得られます。 ※mg/kg = ppm(百万分の一)

以上のように、細かく分かれておりますが、この中でも微酸性の次亜塩素酸水が最も安全で殺菌効果も高い事が厚生労働省により検証されています。

Images

また、上記グラフに示すように、次亜塩素酸はアルカリ性に傾くと、次亜塩素酸(HCIO)の含有量が減り、代わりに次亜塩素酸イオンの比率が多くなります。 殺菌効果としては、次亜塩素酸の比率が高い方が効果があるため、微酸性の次亜塩素酸が最適な状態と言えます。
参考文献 厚生労働省による

次亜塩素酸水による殺菌、および食品を使った検証内容について

厚生労働省では、「微酸性次亜塩素酸水」57ppm(PH5.2)を使って以下の細菌類を用いた殺菌効果(1分以内)を確認しております。
⇒黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、黒コウジカビ、MRSA、大腸菌、レンサ球菌
インフルエンザウイルス、ノロウイルス

また、高い耐性をもつ「有芽胞菌(壁をもった細菌)」に対しても50ppmの微酸性次亜塩素酸水での有効性が確認されました。※次亜塩素酸ナトリウムの半分以下の塩素濃度で高い殺菌効果が確認されています。

  また、食品を使った安全性も検証されています。たとえば、微酸性次亜塩素酸水でほうれん草を10分間浸して有効塩素濃度を測定したところ、残留塩素は検出されなかったとされています。

続けて、栄養成分の影響につても検証した結果、水道水で処理をした場合と比較しても総ビタミン含有量に対しての影響がないことが確認されました。
つまり、次亜塩素酸はウイルスや菌に対しては高い殺菌力を示しますが、食品に対しては 無害であり、栄養成分に及ぼす影響もないという、すばらしい水溶液であるという事です。

Images
※2020/4/17 経済産業省は「新型コロナウイルスの消毒方法」において、塩酸や食塩水を電気分解した「次亜塩素酸水」において、食品とドアノブ等身の回りの消毒のみならず、手指消毒についても適用されることを公表しております。
※次亜塩素酸水は幅広い分野で除菌水として活躍しています。

有機物に触れると水に戻るのも特徴

50ppm以下の次亜塩素酸水及びその規格に準拠した次亜塩素酸水溶液であればはヒトの皮膚に触れても大丈夫です。次亜塩素酸の性質によると、有機物に触れるとただの水とごくごくわずかの塩とクロラミン(窒素化合物:塩素系の臭い:プールの臭い)に分解されますのでその安全性も有名です。この分解・酸化の過程で有機物(ウイルスや菌)を死滅させます。※もちろん、濃度が高いと刺激はありますので、うがいや手洗い、除菌水用途につかう場合は50ppm程度である必要があります。

実は「次亜塩素酸」は細菌を退治する為にヒトの体内でも作られているのです。体の中に侵入してくる有害な細菌を白血球が攻撃している事はご存知だと思いますが、実は白血球は「酸素」を使い「スーパーオキシド」と言われる「活性酸素」をつくりだし、そこからさらに生成される「次亜塩素酸」を使って細菌やウイルスを攻撃するのです。

こういった仕組みを理解すると次亜塩素酸がとてもヒトに優しく、細菌やウイルスに対しては高い殺菌力を持っていることが理解できますね。

厳密には次亜塩素酸水はその規格や生成方法が厚生労働省により決められていますが、市場ではより改良されてさまざまな効果や安全性の試験を得て、製造特許まで取得している素晴らしい「次亜塩素酸水溶液」が販売されております。

ただし、厚生労働省が定める「次亜塩素酸水」から改良されているものは、正式には「次亜塩素酸、次亜塩素酸水溶液、電解次亜水」等に分類され、市販されているものは雑貨の分類に入ります。
もちろん、その効果としてはインフルエンザやノロウイルスはもちろんですが、SARS、MARS、新型コロナウイルスをも不活性化、死滅させる事が予測され、歯周病予防、口内殺菌、虫歯予防などの効果もあり、食品添加物としても利用する事は可能です。ただし、医薬品ではありませんので「ウイルス抑制、除菌、消臭(拭取り)」という範囲までしか標ぼうする事が出来ないのが世の中のルールとなっております。

あなたの生活に次亜塩素酸を取り入れてみてはいかがでしょうか。

当クリニックでは、うがい(口臭予防、歯周病予防)と、院内の空間除菌用途に2種類の微酸性次亜塩素酸を取り扱っております。

次亜塩素酸「ジアニスト」 有効塩素濃度500ppm

次亜塩素酸水